- 学名:Brassica oleracea L.var.itarica Plen
- 和名:ブロッコリー
- 英名:broccoli、Sprouting broccoli、Italian broccoli
- 原産地:地中海沿岸
- 分類:アブラナ科アブラナ属
- 主な生産地:北海道、愛知県、埼玉県
- 旬:初夏と冬
ブロッコリーの話
地中海が原産のブロッコリーはキャベツの変種で、その系統はイタリアで改良されて発達しました。ローマ時代から日常的に食べられていたという記録が残っています。
日本では明治時代初期に観賞用として入ってきたものの、食用としての普及は昭和50年代に入ってから。普段、私たちが食べているのは花蕾といわれる部分ですが、近年では高い栄養価が注目され、スプラウト(発芽野菜)としての需要も高まっています。
豊富な栄養価
ビタミンB、ビタミンC、β-カロテン、ビタミンKや鉄分を豊富に含んでいます。
β-カロテンは体内でビタミンAに変化し、鉄分の吸収を助け、粘膜を健康に保つ作用を発揮。また、ビタミンCの含有量がずば抜けて高く、動脈硬化やがん、老化、免疫機能の低下を引き起こす活性酸素を取り除く効果が期待されています!
美味しい食べ方
茹でて食べるのが一般的ですが、栄養価を損ないにくいレンジ加熱もお薦め。また、花蕾だけでなく、茎も食べられるので、捨てずに調理すると良いでしょう。すぐに使わない場合は、さっと加熱した後に冷凍庫で保存すると、1か月程度の保存が可能なので便利です!
ブロッコリーを使ったお薦めのレシピ
クリームシチュー、グラタン、パスタ、チーズフォンデュ、炒め物など。
初夏に向けてブロッコリーの大規模栽培がスタート!
2022年初夏(6~7月)の収穫に向けて、ブロッコリー(約10,000株)の栽培を開始しました。
栽培&収穫レポート
ここからは、栽培から収穫までの様子をフォトギャラリー形式でご紹介していきます!
2022年1月14日(火)
青木農園で収穫された冬物のブロッコリー。夏に向けて協働で大規模栽培することを決意!
2022年1月20日(木)
苗を生育するためのビニールハウスを下見。しばらく放置されていたので枯れ草などが散乱……。
2022年1月29日(土)
枯れ草やゴミをハウス外に撤去。トラクターを上手く使って押し出しました!
2022年2月14日(月)
ビニールと網戸の張替え作業。こういう作業も自分たちで頑張ります!
2022年2月22日(火)
お隣の開成町に圃場を確保。近くには酒匂川が流れています。
2022年2月23日(水)
圃場の見込みがついたので、いよいよ種まき開始!手始めに3,900粒。2人で3時間ほどの作業です。
2022年2月28日(月)
種まきをしてから5日目。ぽつぽつと新芽が出てきました!
2022年3月7日(月)
順調に生育中です。
2022年3月12日(土)
圃場の整備をスタート。苦土石灰と堆肥を撒いて、トラクターで耕運していきます。
2022年3月22日(火)
苗がすくすくと成長中!
2022年3月27日(日)
温室効果と雑草対策を目的に、圃場にマルチ張り。着々と準備が整ってきました。
2022年3月28日(月)
苗をハウスから圃場へ運搬。いよいよ明日、定植作業に入ります!
2022年3月29日(火)
定植作業がスタート。家族の手伝いも合わせて4人がかりで4時間半。約2,600の苗を植え切りました!
2022年4月5日(火)
無事に根が張ってくれたようです。
2022年4月10日(日)
定植からたった5日なのに、葉が強くなっているのがわかります!
2022年4月19日(火)
定植から2週間。成長著しいので期待が高まります。
2022年4月23日(土)
圃場がもんしろ蝶の楽園に…。急いで防除を行いました。
2022年4月30日(土)
葉はどんどん大きくなっていますが……
2022年5月2日(月)
青虫の被害が深刻になってきました。
2022年5月25日(水)
ブロッコリーの花蕾が育っていますが、大きくなるのはこれからです!
2022年5月31日(火)
たった一週間で花蕾が開き始めました。こ、こんなはずでは……。
2022年6月1日(水)
急いで収穫。南足柄の道の駅に初出荷を行います!
2022年6月7日(火)
初出荷から一週間で花が……。
今年の春播きブロッコリーは天候の影響で花蕾が小さいうちに出荷することになってしまいました。5月上旬にあった気温の上昇と降雨量の多さが響いたようです。
この問題は私たちの圃場に限らず、全国的な事象のようです。食品スーパーに並んでいるブロッコリーもとても小さくて1個200円程と不作の影響で価格が高騰。
栽培中は害虫被害も大きく、春まきブロッコリーの栽培がかなりリスクが高いことを身をもって知ることになりました。
秋まき冬収穫のブロッコリー栽培の方が難易度が低いのかも知れませんね……。これに懲りずに挑戦は続けてまいります。
半年前にはこんな立派なブロッコリーが青木農園で収穫できたのですから!