- 学名:Colocasia esculenta
- 和名:別名 サトイモ(里芋)
- 英名:eddo、taro、dasheen
- 原産地/生産地:東南アジア
- 分類:サトイモ科サトイモ属
- 国内の主な生産地:宮崎県、千葉県、埼玉県
- 旬:秋~冬
里芋の話
日本人の食文化と深い関わりのある里芋。原産地はインドや中国、マレー半島といった熱帯アジアの地域で、少なくとも紀元前3,000年頃にはインドで栽培されていたと考えられています。
日本への伝播も非常に古く、稲作が伝わる以前の縄文時代後期というのが有力な説です。里芋は成長した茎の下部が親芋となり、その周りを囲むように子芋が生じ、さらに子芋に孫芋がついて増えていくユニークな育ち方をします。
豊富な栄養価
里芋には糖質を効率よくエネルギーに変換するビタミンB1を始め、ビタミンやミネラルが大変豊富に含まれています。中でも、カリウムは体内の過剰な塩分を排泄する効果があり、適切に摂取することで高血圧やむくみの予防に効果があるとされています。
また、近年ではガラクタン、グルコマンナンと呼ばれる水溶性の食物繊維が、血糖値の上昇や血中コレステロールの低下を促進することで注目されています!
美味しい食べ方
茹でて食べるのが一般的な里芋ですが、栄養価を損ないにくいレンジ加熱もお薦めです。耐熱皿に里芋を並べて水をひと回しかけた後、ラップをかけて量に合わせて4~5分程度加熱します。皮は冷めてくると、どんどんむきにくくなるので、やけどに注意しながら、熱々のうちにむきましょう!
里芋を使ったお薦めのレシピ
煮ころがし、そぼろ煮、揚げだし、汁物、コロッケなど。
秋・冬に向けて里芋の大規模栽培がスタート!
2022年秋・冬(11~12月)の収穫に向けて、里芋(種芋総量・約500kg)の栽培を開始しました。私たちが栽培する里芋の品種・ブランドは『開成弥一芋』です。
開成弥一芋とは
明治39年(1903年)に、開成町の高井弥一郎氏が小田原市の常念寺の住職から種芋を譲り受けたことに始まります。
他の里芋よりも食味に優れ、格段に白く、ねっとりとした旨みのある芋が出来たことから、一気に広まったのだとか。その後、戦前には関東一円で広く栽培されていましたが、やがて米作りに押されて衰退していったといいます。
この弥一芋を現代に復活させるべく、平成23年(2011年)に開成町の有志が集まって研究会を発足。自治体の支援のもと、神奈川県農業技術センターで系統保存されていた弥一芋の種芋を譲り受け、生産を再開しました。
2021年11月には日本テレビ系列の『満点☆青空レストラン』にて、この開成弥一芋が特集されるなど、メディアの効果もあり、全国的な知名度が少しずつ上がり始めています。
弥一芋の特徴
- 見た目:楕円形で実は白く、芋が大きい。
- 味:まろやかな甘みと、ねっとりとした食感
※写真はイメージです