ナチュラルファーム・リブラは2022年に神奈川県小田原市で開園した農園です。果樹を中心とした作物を栽培・販売しています。
「Libra」の言葉の由来は、バランス、調和、公平を表す星座・てんびん座。人と自然の調和や、生産者とお客様の公平な関係づくりを目指しています。
『リブラ』開業に際して
20年に渡って住み慣れた東京を離れ、小田原での生活を始めたのが2019年の10月。下曽我地区にある柏木農園さんで2年間の農業研修がスタートしました。
それまでの私のキャリアと言えば、出版社や編集・デザイン会社を経て、某食品宅配会社のチーフ・エディターに就任。農業とは無縁の道を歩んできました。ただ、その間も地方移住・農業暮らしへの憧れが心のどこかにあり、44歳を迎えた2年前、体力的にも最後のチャンスだと人生の舵を大きく切りました。
新規就農への道は精神的にも肉体的にも、さらには経済的にも決して楽なものではありません。参入をめざす多くの若者が志半ばで離脱してしまう世界。どの業界で働くにも同じことが言えますが、強い意志と最低限の体力、人との縁を大切にする習慣がなければ続けていくことはできないでしょう。
幸い、私はそれらのハードルを乗り越え、無事に2年間の農業研修を終えることができました。そこには研修先の柏木農園さんをはじめ、地元の農家の先輩方、妻や友人、SNSで知り合った方からの励ましや支えがあったことを忘れることはありません。
これから感謝を込めて作物を育て、皆さんの食卓を豊かにするお手伝いを、ここ小田原から行ってまいります。また、私の日々の挑戦する姿を通じて、同年代の方に人生を明るく過ごすヒントのようなものを受け取っていただけたら幸いです。
『ナチュラル・ファーム リブラ』は、私を支えてくれたすべての方の農園です。
代表者プロフィール
1975年北海道生まれ。東京の出版社・編集会社勤務を経て、2019年に神奈川県小田原市に移住。2022年9月、小田原市の認定新規就農者に。
インタビュー記事
事業者 概要
屋号:リブラ
開業:2022年7月
代表:細谷豊明
住所:神奈川県小田原市千代292 メイプルコジマ102
電話:080-5195-8641 (携帯)
事業内容:
- 農産品の栽培・加工・販売
- 農産品の輸出入
- 執筆、翻訳、講演
- Web制作/デザイン
- Webコンサルティング
主な栽培品目
ナチュラルファーム・リブラでは、小田原市の特産品である梅、みかん、キウイフルーツといった果樹の栽培に加え、野菜栽培のプロジェクトにも取り組んでいます。
今春、プロジェクトの第1弾/2弾として、春まきのブロッコリーと里芋の栽培がスタートしました。
みかん
みかんは日本人に古くから愛されてきた果物です。冬に収穫の最盛期を迎えることから、新年の風物詩ともなっていました。
日本全国でさまざまな種類のみかんが栽培されていますが、小田原では甘みと酸味のバランスの良い青島や大津の品種が多く作られています。
栽培品種
- 大津みかん
- 青島みかん
販売期間:12月中旬~2月頃
キウイフルーツ
キウイフルーツの国内栽培が始まったのは1970年代前半。歴史的には浅いものの、その後の健康志向ブームに乗り、栄養価の高いキウイフルーツは日本の食卓には欠かせない果物の一つになりました。
病害虫に比較的強いため、無農薬栽培が容易であることも特徴です。
栽培品種
- ヘイワード(緑)
- レインボーレッド(赤)
- ゴールデンキウイ(黄色)
販売期間:11月初旬~3月頃
梅
小田原の梅は江戸時代から続く伝統的な農産品です。
市の東側に位置する曽我梅林を中心に栽培されており、特に十郎梅は小田原のオリジナル品種で、果肉がやわらかいことから梅干用に重宝されています。梅の天日干し作業は曽我地域の夏の風物詩。
栽培品種
- 十郎梅(梅干し用)
- 白加賀(梅酒用)
- 南高梅(梅干し用)
販売期間:5月下旬~6月頃